講座1 『万葉の世界と「令和」』 全5回

講師

帝京大学 教授 木村康平

日時

全5回各金曜日
10月25日(金) 11月8日(金) 11月22日(金) 12月6日(金) 1月17日(金)

講義    午後2時~3時半
質疑応答  午後3時半~4時

 

新しい年号「令和」は万葉集から採られました。国書を出典とすることが話題となりましたが、一方で、中国の古典を典拠と見るべきだという意見もあります。今、改めて万葉集に立ち戻り、「令和」の意味を考えてみましょう。

 また、年号は日本という古代国家の成立とかかわりを持ちます。これにあわせて、万葉集を王権・神話・歴史などの観点から読みたいと思います。

 難しい問題も扱いますが、わかりやすく話すことを心がけます。どうぞ気楽に聞いてください。

 

第1回:万葉集のなかの「令和」

 「令和」は万葉集の「梅花の歌三十二首」の序文から採られました。この序文を読むとともに、これを書いたとされる大伴旅人とその周辺の大宰府の人たちについて見ていきます。また、年号(元号)と古代国家の関係についてもふれます。

 

第2回:万葉集の神話と王権

 万葉集に神話的な表現をもつ「草壁皇子挽歌」(皇子の死を悼む歌)があります。一方、古事記や日本書紀には宮廷神話と呼ばれる天皇家にまつわる神話が載せられています。「天孫降臨神話」を例に、両者を比較し、古代神話の成立について考えます。

 

第3回:万葉集に歌われた歴史

 万葉集で最長の歌は「高市皇子挽歌」です。この歌の前半部には壬申の乱という古代最大の戦乱が描かれています。しかし、史実そのままではありません。どのような意図のもとに制作・表現されたのか。また、壬申の乱と伊勢神宮の関係についても述べます。

 

第4回:万葉集の伝説と異界

 万葉集に高橋虫麻呂が制作した、浦島子の伝説歌があります。亀を助ける浦島太郎の話とはすこし違いますが、異界を訪ねる点は同じです。古代の浦島伝説について説明し、あわせて、異界とは何か、異界を訪ねる話の型について考えてみます。

 

第5回:大伴家持と万葉集の編纂、および東なる地の歌々

 大伴旅人の子、家持は万葉集歌の一割以上を制作しています。作品は繊細で、感受性豊かな人物のようです。また、万葉集の最終編者ともされます。万葉集の編纂について見るとともに、家持が集めた防人歌や、東国の国ぶりを歌う東歌を読みます。(変更の可能性もあります)

 

 

以前にも、万葉集のことをお話しいただきました。今回はそれを受けてのご講演です。判り易く丁寧に講義いたします。

 

テキスト 必要に応じてレジュメを配布します。

 

講座1 影印本で読む源氏物語』-「若菜上」- 全8回

講師

稲荷森稲荷神社 禰宜
帝京大学短期大学名誉教授 小林一臣

日時

各水曜日

9月18日(水) 9月25日(水)  

10月23日(水) 10月30日(水)  11月13日(水)

11月20日(水) 12月4日(水) 12月11日(水) 



講義 午後2時~3時半
質疑 午後3時半~4時

内容

前回に続いて、「若菜上」巻を読み、解説し、口語訳をいたします。

テキスト

宮内庁書陵部蔵「青表紙本源氏物語 「若菜上」を読みます。

備考

◎ この講座は、テキスト(有料)が必要です。

◎ この講座は、前回から連続しています。

 

受講料

各講座とも無料

 

募集人数

各講座 35名 定員に達し次第、締め切ります。

 

申し込み方法等

〇 神社社務所へ、直接・電話・FAX・Eメール・郵送でお申し込みくださ い。

〇 申し込みには、講座名・氏名・住所・電話を明記してください。

〇 参加資格は、問いません。

 


 

稲荷森稲荷神社

〒156-0054 東京都世田谷区桜丘2-29-3

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